定年前に法人を作って何をする?50代会社員の「2本目の配線」に流す事業の選び方

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「定年前に法人を作ったほうがいいのは分かった。でも、法人を作って何をするの?」
このシリーズを読んでくださった方から、いちばん多く届きそうな質問がこれだと思います。
どうも、たにやんです。
これまで、定年後のお金の不安の正体が「収入の配線が会社1本しかないこと」だとお話しし、2本目の配線として法人を作った経緯や、再雇用と法人の両方を選んだ理由を書いてきました。
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では、その2本目の配線に、いったい何を流せばいいのか。
先に結論を言います。
最初の事業は、大きな夢ではなく「3つの条件」を満たす小さな事業から選ぶこと。
そして最終的には、あなた自身の経験がいちばんの商品になります。
法人を作っても「何をやるか」で止まってしまう理由
「法人を作りたい気持ちはある。
でも、やる事業が決まっていない」
これで何年も止まっている会社員は、本当に多いと思います。
器より先に、中身を完璧に決めようとしてしまう
真面目な人ほど、「事業がちゃんと決まってから法人を作ろう」と考えます。
でも、完璧な事業プランが固まる日は、なかなか来ません。
そうしているうちに、定年という期限だけが近づいてきます。
法人は「器」です。
器を先に作り、中身は小さく試しながら育てていく。
僕はその順番で進めました。
「稼げそうな話題」を追うと、疲れて続かない
正直に言うと、僕にも遠回りの時期がありました。
以前、JALのマイルをテーマにしたブログを5年ほど書いていたことがあります。
話題としては人気がありました。
でも、だんだん疲れてしまったんです。
今振り返ると、自分の経験や強みと、事業の中身がつながっていなかった。
「稼げそうだから」で選んだものは、長くは続きませんでした。
事業選びも「切り分け」から始める
保守エンジニア時代、故障を直すときは、まず条件を切り分けました。
事業選びも同じです。
「何が儲かるか」から探すと、選択肢が多すぎて決められません。
そうではなく、「自分の条件に合わないもの」を先に外していく。
そうすると、残る選択肢はぐっと少なくなります。
2本目の配線に流す事業、選ぶための3つの条件
定年前の会社員が最初に選ぶ事業は、次の3つの条件で切り分けてみてください。
条件①:会社の仕事と競合しない
いちばん最初に外すべきは、勤め先の事業とぶつかるものです。
多くの会社には、会社と競合する仕事をしてはいけないというルールがあります。
同じ業界、同じお客さんを相手にする事業は、トラブルのもとです。
まずは自分の会社の就業規則を確認し、会社の仕事とはまったく関係のない分野から選ぶのが安全です。
条件②:在庫や設備を抱えず、小さく始められる
次に外すのは、最初から大きなお金が出ていく事業です。
店舗を借りる、大量に仕入れる、高い設備を買う。
こうした事業は、うまくいかなかったときのダメージが大きくなります。
会社員の2本目の配線は、まず「細くてもいいから、確実につながる」ことが大事です。
パソコン1台で始められるくらいの規模から選びましょう。
条件③:会社員の時間の中で回せる
3つ目は時間です。
平日の昼間は会社の仕事があります。
使えるのは、平日の夜と週末くらい。
再雇用になってからも、それは大きくは変わりません。
その時間で回せない事業は、どんなに魅力的でも、会社員のうちは選べません。
決まった時間に現場にいなければならない仕事よりも、自分の都合で手を動かせる仕事が向いています。
僕が実際に選んだ事業:自宅に在庫を置かない輸入物販から
では、僕自身は何を選んだのか。
実例をお話しします。
最初は「自宅に在庫を置かない輸入物販」を選んだ理由
法人を作って最初に始めたのは、自宅に在庫を置かない輸入物販でした。
売れている商品を米国のショップから仕入れる仕組みです。
輸入した商品を直接Amazonの倉庫に保管し、売れればそこから配送となっています。
自宅に抱えるリスクがありません。
ただし、外注費やAmazon管理費など手数料がかかります。
でも、会社の仕事とも関係がなく、パソコン1台で、夜や週末に作業できる。
3つの条件に、ちょうど当てはまっていました。
しかも法人名義で動かすので、個人の信用を守りながら事業ができます。
融資のお金は、設備ではなく「運用費」に回した
創業融資で受けた1,100万円も、大きな設備には使っていません。
設備らしい設備はパソコンくらいで、ほとんどを事業の運用費に回しました。
大きな買い物をしない事業を選んでいたからこそ、借りたお金を事業を回すことに集中して使えたんです。
今は「国内物販と情報発信」、不動産は個人事業で
その後、事業の形は少しずつ変わっていきました。
今は、法人で国内物販と情報発信を、個人事業で不動産を手がけています。
その不動産は自分の家の一部を法人事務所として家賃を受け取る形にしています。
これで法人と個人事業、2つの柱で動かしている形です。
最初の事業が、最後まで同じである必要はありません。
小さく始めて、試しながら、自分に合う形に直していけばいいんです。
最後に行き着いたのは「自分の経験」を商品にすること
いろいろ試してきて、僕がいちばん手応えを感じているのは、情報発信です。
それも、流行りの話題ではなく、自分の経験そのものを伝えることでした。
会社で積み上げた「腕」は、会社の外でも使える
僕は30年以上、会社員として働いてきました。
保守エンジニアとして故障の原因を突き止め、部長として組織を回してきました。
その経験は、会社を一歩出たら価値がなくなるものだと、ずっと思い込んでいました。
でも、違いました。
原因を切り分けて、自分の手で直すというやり方は、そのまま法人づくりにも、お金の不安の整理にも使えたんです。
「当たり前」だと思っていることほど、誰かの役に立つ
定年前に法人を作り、創業融資を受けた。僕にとってはもう過ぎた話です。
でも、これから同じ道を歩こうとしている40〜50代の会社員にとっては、喉から手が出るほど知りたい話でもあります。
自分にとっての「当たり前」は、まだその道を通っていない人にとっての「知りたいこと」です。
ここに、会社員が自分の経験を商品にできる理由があります。
自分の経験を棚卸しする、3つの質問
では、自分の経験のどこに価値があるのか。
次の3つの質問で、棚卸ししてみてください。
①人からよく頼まれることは何か
僕の場合は、機械やパソコンのトラブル、ほかの人では解決できない問題の「最後の砦」でした。
②時間を忘れて取り組めることは何か
僕は、現場で故障の原因を突き止めて直すことでした。
③人より苦労して、乗り越えたことは何か
僕にとっては、定年前の法人設立と創業融資でした。
3つの答えが重なるところに、あなたにしか出せない「2本目の配線」の中身があります。
おわりに:今日、2本目の配線の「中身」を切り分けてみる
法人を作って何をするか。
その答えは、どこかに転がっている「儲かる事業」ではありません。
3つの条件で切り分けた小さな事業から始めて、最後は自分の経験を商品にしていく。
これが、元保守エンジニアの僕がたどり着いた順番です。
今日できることを2つだけ。
①気になっている事業を、3つの条件でチェックする
会社と競合しないか。
小さく始められるか。
会社員の時間で回せるか。
1つでも当てはまらなければ、いったん外してみてください。
②経験の棚卸しの3つの質問に、1行ずつ答えてみる
よく頼まれること、時間を忘れること、苦労して乗り越えたこと。
紙に書き出すだけで、自分の「商品の種」が見えてきます。
2本目の配線をどう設計し、何を流していくか。法人×個人の「二階建て経営」の考え方は、14日間のメールマガジンで順を追ってお届けしています。
定年前に本気で手を打ちたい方だけ、どうぞ。
定年前に法人を作り、創業融資を受けるまでの実体験は、こちらのnote記事に全部書いています。
『法人を作りたい』と思ったあなたへ。たにやんが実体験を全部書いた。
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