旅客機の進化は軽量化との戦い
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航空機の歴史
ライト兄弟が人類最初の動力飛行に成功したのは1903年12月17日、その時の飛行記録は12秒間で飛行距離は約37mだそうです。その時から120年・・・今も進化し続けています。
航空機は旅客機だけじゃない
航空機の始まり
航空機の進化が加速
翼を持つ航空機が主流となり飛躍的に進化します。
19世紀:翼を持つ航空機の研究が進歩
20世紀:航空機の性能や用途が飛躍的に向上
21世紀:新しい種類の航空機が登場
人類の夢
旅客機の取り組み
- 新素材
- バイオ燃料
- 水素燃料
- 電気モーター利用
などいろいろな取り組みを行っています。
まだまだ実用化とは行きませんがどこかで突破する足掛かりを掴むと期待しています。航空機はこれからもさらに進化し続けるでしょう。
旅客機の軽量化と燃費改善
軽量化が必要な理由
- 大量の燃料を消費
- 燃料は、二酸化炭素や窒素酸化物などの温室効果ガスを排出
- 温室効果ガスは、地球温暖化の原因となる
- 地球温暖化は、気候変動や海面上昇などの深刻な問題を引き起こす
したがって、旅客機の燃料消費量を減らすことは、環境保護に貢献することになります。
燃費改善が利益に直結する
- 燃料価格は、市場の変動によって上下する
- 燃料価格が高くなると、運航コストが増加
- 運航コストが増加すると、航空会社の利益が減少
- 航空会社の利益が減少すると、サービスの低下や値上げなどの影響が旅客に及ぶ
したがって、旅客機の燃料消費量を減らすことはコスト削減につながります。その結果、利益につながるということです。
以前は給油のために乗り継ぎがあった
昭和の時代には航続距離が今のように伸びていませんでした。そのため長距離路線ではアンカレッジ空港などに寄港して燃料補給する必要があったので乗り継ぎが一般的でした。しかし、軽量化と高効率化で航続距離が伸びた現在、給油で乗り継ぐことはまずないでしょう。
旅客機の軽量化
1.素材の変更
旅客機の素材を、従来のアルミニウム合金から、カーボンファイバーやチタン合金などの軽くて強い素材に変更します。これにより、旅客機の重量を約20%削減できます。
ご存知ですか?旅客機の窓が大きくなっているのを!
素材の強度が上がり窓が大きくとれるようになったので以前と比較すると一目瞭然です。この取り組みはお客様の要望でサロンカーや豪華列車のように大きな窓にして欲しいというニーズに応えたものです。さすがに全面ガラス張りとは行きませんがこれも企業努力の賜物です。
2.構造の最適化
旅客機の構造を、空気抵抗や応力分布を考慮して最適化します。例えば、翼や尾翼の形状を変えたり、胴体や窓枠を細くしたりします。これにより、旅客機の重量を約10%削減できます。
実は塗料は重いのです
機体には塗装処理が行われていますよね。実は意外と重量があるり最新鋭機でも150Kgほどあります。それでも塗装するのは機体表面のざらざらを減らして空気抵抗を減らすためです。また機体の腐食防止にも一役買っています。貨物機では塗装を最小限にし金属を剥き出しにした飛行機が飛んでいました。しかし保護する塗装がないのでメンテナンスに費用がかかる傾向にあります。
デカールによるラッピング
デカール(DECAL)とよばれる絵柄が印刷されたシールを機体に貼り付ける手法です。貼り付けるデザインをおよそ1~2m程度に分割して印刷したパーツを、パズルのように現地で貼り合わせて絵柄を表現します。バスやタクシーで派手な広告を貼り付けて走っていますよね。
実は塗装と比較して、絵柄の複雑さによる作業時間の増減が少なく工期を短縮できるため、近年普及してきています。飛行機の胴体や搭乗口付近などのワンポイントの表現はデカールラッピングが採用されることが多いようです。
また、使用されるデカール材は、飛行時の高度や気温の上下に耐えられるような航空機専用の高機能な材料が使用されます。
3.機能の統合
旅客機に搭載される様々なシステムや装置を統合し、重複や無駄を排除します。例えば、電源や通信や制御などのシステムを一つにまとめたり、座席やトイレやキッチンなどの装置を軽量化したりします。これにより、旅客機の重量を約5%削減できます。
軽量化によるリスク
軽量化も燃費改善も発展途上の技術